環境レポート:第3回

2016年9月24日発行


2015年板ISOの変更点を見る


ISOの2015年版が、昨年の9月16日に発行され、1年がたちました。2015年版への移行は3年以内に行うことになっています。 弊社もこれから取り組む予定ですが、2015年度版の変更点について2点ですがご紹介します。


@管理責任者は要らないか?


2015年版のISOでは品質管理責任者、環境管理者という名前の人がいらなくなりました。 ですがいてはダメ、というわけではありません。 その代わりに例えば品質も環境もISOの仕組みを9001規格、 14001規格に確実に適合させる責任と権限を持った人を決めなければなりません。 そうすると結局同じなような気がします。 では何が違うかというと、これまで管理責任者がやってきた仕事を「分割する」ことが出来ることです。 管理責任者が一人でやってきた仕事を、何人かで責任と権限を「分担してやる」ことが出来るということです。


Aマニュアルは要らなくなったの?


今回、ISOの規格上では、品質も環境もマニュアルの作成は要求されていません。 では作らなくていいのかというと「自社のISOの仕組みが、ISO9001やISO14001の規格を満たしていることを実証する」ことを要求されているので、実証できるツールとしてやはりマニュアルを作ることになりそうです。 ある仲のいい夫婦二人でやっている会社があり、2015年版の前にマニュアルをA3一枚で作りました。 小さな会社でツーカーの仲のよい夫婦だったから意思統一が取れて実証可能だったらしいですが、こういう企業はマニュアルが要らないかもしれませんね。